酵素でナチュラルビューティー!

酵素ジュース・酵素ダイエットなど『酵素』という言葉だけが独り歩きしていますが、「いったい酵素とはどういうものか」を知っている人は一握りかもしれません。

それもそのはず。『酵素』は、まだまだ解明されていないことが非常に多い未知の物質なのです。

  • 「体内の酵素には限りがある」
  • 「一生の中で体内で作ることができる酵素量は決まっているので、この酵素をいかに節約するかが長生きの極意」

といった、酵素栄養学のハウエル博士の半世紀前の仮説も時代遅れと言われています。

今分かっているのは、私たちの身体は酵素が無ければ、動くこと・生きることが難しいということ。

酵素が不足すると便秘・肌荒れ・疲労などの不調として身体に表れて警告を送ります。

健康的なナチュラルビューティーになるために、糖質、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラルの5大栄養素だけでなく、『酵素』のこともよく知っておきましょう^^

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『酵素』と『補酵素』

酵素には大きく分けて体内酵素(消化酵素、代謝酵素)食物酵素の3種類があります。

  • 体内酵素(消化酵素、代謝酵素): 私たちの身体の中で作られる成分で、主に食べたものを消化・代謝する
  • 食物酵素』 : 食べ物に含まれていて、食べたものを消化しやすくする

酵素の働きを助ける「補酵素」も重要です。補酵素は、「ビタミン」や「ミネラル」などの食事から摂取する栄養素です。

補酵素を取り入れることで、単体では体内で反応しない酵素が、消化や代謝を行うことができるようになります。

バランスを取り合う2つの『体内酵素』

体内酵素である消化酵素と代謝酵素は、お互いが天秤のようにバランスを取り合っていると考えられています。

良く噛まなかったり、食べ過ぎで消化に忙しくなると『消化酵素』が大量に消費され、『代謝酵素』が不足し、便秘や肌荒れの原因になることがあります。

また、風邪を引いたりして体調を崩すと、『代謝酵素』が病原菌と戦うために大量に消費され、『消化酵素』が減少し食欲が減退します。

『代謝酵素』を上手に使ってキレイの味方にしよう

代謝酵素は、美容・ダイエットのためにとても必要不可欠な酵素です。

『消化酵素』によって食物が栄養素に分解され、腸で吸収された栄養素がエネルギーとなったら、それを身体の隅々の細胞に運び働かせるのが『代謝酵素』の役割です。

効率的に代謝酵素を働かせるためには、拮抗し合う消化酵素を出来る限り無駄に使わないことが必要です。

いかに食べたものを消化させた状態で身体に取り込み、代謝酵素に働いてもらうかが健康・美容の鍵となります。

『代謝酵素』による美容効果

  • 血の巡りや筋肉の活動を活性化させ、新陳代謝を上げる、冷え性改善効果
  • 活性酸素を抑制し肌細胞を再生して、肌荒れなどを改善する美肌効果
  • ケガや病気を自然に治す、自然治癒効果
  • 体内の老廃物や毒素を排出する、デトックス効果

上記以外にも正常に内臓を働かせたり、骨や骨格を形成したり、血液をサラサラにしたり、余分な脂肪を分解して排出したり、いわゆる生命活動全てにかかわっています。

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『代謝酵素』・『消化酵素』・冷え性の関係

消化酵素をたくさん使ってしまうと、代謝にまわす酵素が減ってしまうため、新陳代謝効果が期待できなくなり、冷え性の原因になります。

体内の消化酵素を温存し、代謝酵素を上げるためには、食べたものを良く噛んだり、消化酵素を多く含む発酵食品を食べることが効果的です。

同時に、筋肉量を増やすことも必要です。筋肉があると、酵素の働きが多くなるので、新陳代謝も活発になります。

代謝と冷え性改善についての記事も紹介しているので、是非読んでみてください。

美容の敵、活性酸素と闘う『代謝酵素』

紫外線などで肌の活性酸素が活発になると、コラーゲンを破壊してシワやシミができやすくなります。

この有害な活性酸素と闘うのが代謝酵素であり、補酵素であるミネラルやビタミンを材料にして体内で作られます。

代謝酵素が増えると、細胞が再生(ターンオーバー)し、美肌効果につながります。

3つの『消化酵素』

食べ物は栄養素に分解して、ようやく体内に吸収することができます。

食べた物を分解し、腸内で栄養を吸収しやすくするために働くのが『消化酵素』です。

『消化酵素』には大きく分けて3種類あります。

  • ご飯などに含まれるデンプンをブドウ糖に分解する『アミラーゼ』(唾液に含まれる)
  • 肉などに含まれるたんぱく質をアミノ酸に分解する『プロテアーゼ』(胃液に含まれる)
  • あらゆる食品に含まれる脂肪を脂肪酸に分解する『リパーゼ』(膵液や肝臓、腸に含まれる)

3つの『消化酵素』を促す『食物酵素』を多く含む食べ物

  • 炭水化物を分解する『アミラーゼ』 : 果物全般・野菜は、特に大根・長芋・カブなど
  • たんぱく質を分解する『プロテアーゼ』 : 果物は、キウイ・パイナップル・イチジク・野菜は、しょうが・大根・玉ねぎ・セロリ・ピーマン・パプリカ・にんにく・発酵食品全般など
  • 脂肪分を分解する『リパーゼ』 : 果物は、柑橘類・アボカド・イチゴ・梨・イチジク・プラム・野菜は、大根・キュウリ・ニンジン・トマト・ピーマン・パプリカ・明日葉・セロリ・ズッキーニ・ラディッシュ・発酵食品全般など
  • ※ほとんどの酵素は熱に弱く、48度の熱で酵素は壊れはじめます
    ※人参やかぼちゃなどのように、生の状態ではビタミンを破壊酵素が含まれている場合もあります

 
これらの『消化酵素』が働くことで、食べ物が栄養素に分解され、小腸で吸収されエネルギーになります。

上記の『消化酵素』が含まれる食べ物を知ることで、トロロご飯にしたり、大根のぬか漬けとご飯を食べたり、サンマの塩焼きに大根おろしを添えたり、肉を食べる前に生玉ねぎサラダを食べたり、食べ合わせで効率的に消化を助けていけますね。

食べたものは、どんなに良いものでも消化されなければ、栄養やエネルギーになることができず、老廃物などとして身体に溜まり毒になってしまいます。

せっかく有機や自然農法のこだわりのお野菜を食べても、もったいないですよね。。

野菜や果物には、セルロースという薄い膜で覆われていて、その細胞壁を壊して中にある食物酵素が出なければ、酵素の力を最大限に出すことができません。

野菜や果物をセルロースを分解できず、消化不良になると、ガスが溜まったり、胃腸の不調にもなるので注意です!

酵素の効果より引き出すためには、私たちが今日からできることは、よく噛んで食べることです。

ひと手間かけて、すりおろしたり、ブレンダーなどで撹拌することでも効果が高まります。

または、ぬか漬けや塩麹漬けにして食べることで、セルロースやビタミン破壊酵素を減らすことができます。

食べ物の消化を助ける『食物酵素』

食べ物に含まれる『食物酵素』は、実は体内に吸収されません。

食物酵素の役割は、食べた物を事前に消化しやすい状態にし、体内の消化酵素を使いすぎないように節約することです。

食物酵素を多く含む食べ物は、消化しやすいため、体内酵素である消化酵素の節約にもなり、その分体内の代謝酵素を促進して新陳代謝を向上してお肌のアンチエイジング効果や様々な病気から予防することができます。

また、食べ物が本来持つ栄養素をさらに強化させたり、新たな栄養素を作り出したりします。

食物酵素は、生野菜や果物、納豆や味噌などの発酵食品に多く含まれ、熱に弱く、50度以上になると酵素は殆ど失われてしまうと言われています。

ただし、酵素によってはビタミンを酸化させてしまう作用(ニンジンやかぼちゃ等に含まれるアスコルビナーゼはビタミンCを酸化する等)があるため、温野菜として酵素破壊してから食べた方が良い場合もあるので、一概に生がすべて良いわけではないので、注意が必要です。

ビタミン・ミネラルなどの『補酵素』が酵素を支える!

単独で酵素作用を発揮できない酵素に対して、補酵素が結合して様々な酵素作用を発揮させます。

補酵素の多くはビタミンやミネラルなので、ビタミンが足りなくなると酵素が働かなくなり、体内の酵素作用が著しく低下してしまいます。

ビタミンは体の中でほとんどつくることができないため、様々な食べ物からバランスよく摂取しなくてはなりません。

特に発酵食品には本来の栄養素を強化した多くのビタミンやミネラルを含む良質な食材で、体の中で酵素を作る材料としてとても効果があります。

補酵素の代表的なビタミンとミネラルにはビタミンB1(チアミン)、B2(リボフラビン)、B3(ナイアシン)、B5(パントテン酸)、B6(ピリドキサール)、B7(ビオチン)、B9(葉酸)、B12(コバラミン)、コエンザイムQ10、銅、鉄、マンガン、亜鉛、マグネシウム、硫黄、セレンなどがあります。

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酵素を美味しく摂ろう!

生野菜や果物、味噌や納豆などの発酵食品には食物酵素や補酵素がたくさん含まれます。

生野菜は皮ごとすりおろしたり、ブレンダーで撹拌するなど、ひと手間をかけてあげると酵素が外にでてきて活発に働き、さらに酵素力がアップします。

さんまを食べる時に、大根おろしを添えることも先人たちの知恵です。

さんまに含まれる油は、胃の粘膜を覆って消化しにくくなりますが、大根に含まれるジアスターゼ(でんぷんを分解する酵素)が米でんぷんの消化をサポートします。

ただしすりおろすと、酸化しやすくなるので、直前にすり下ろして食べるようにしましょう。

また生野菜の中には、ニンジンのようにアスコルビナーゼというビタミンCを破壊する酵素を含むものもあります。

この酵素は、加熱したり、レモンやお酢を加えたり、漬物など発酵させることで酵素作用がなくなるので、知っておきたい豆知識ですね!

発酵食品を食べよう!

世界中には、味噌や納豆、キムチやチーズ、ヨーグルトなどの発酵食品があります。

発酵させることで、酵素の力でビタミン・ミネラル・乳酸菌などの体に必要な成分を作ってくれます。

もともとの食品が発酵によってさらにパワーアップします!

また、発酵させることで、酸化に強くなるだけでなく、消化しやすい状態になるので、体内の消化酵素の使用量を大幅に減らすことができます。

ゆえに、代謝酵素を効率的に働かして、美容や健康に繋がるというわけです!!

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発酵食品のレシピを紹介します!

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