黒豆煮は、一年を通してまめまめしく元気に働けるように、という願いを込めてお節料理でいただきます。
陰陽五行や薬膳でも、冬は黒い食材を食べると冬を元気に過ごせるとされています。
黒豆には、身体にとって嬉しい栄養素がたっぷり含まれるので、お正月だけでなく、普段も食べたい食材です。
ご飯に混ぜたり、お醤油で煮て箸休めに、炒っておやつに、ペースト状にしてフムスにしたり、コロッケにしたり色々使えますよ。
黒豆には、大豆と共通した素晴らしい栄養素がありますが、黒豆にはさらに皮の黒い部分に活性酸素を減らすポリフェノールの一種アントシアニンが含まれます。
「アントシアニン」には、血液サラサラ・美肌・アンチエイジング・眼精疲労・視力改善・ガン予防・アレルギー症状の改善などの効果があげられます。
その他に、「イソフラボン」が、骨粗しょう症の予防効果・更年期障害軽減効果。
「サポニン」が、ダイエット効果・動脈硬化予防効果・コレステロール調整作用・高血圧予防効果。
「レシチン・ビタミンE」が、白髪・抜け毛予防効果・記憶力改善作用。
「大豆ペプチド」が、疲労改善効果など、その他にもまだまだあり、冷え性改善などの効果もあります。
特に煮汁は、喉に良いので、乾燥した時期には、是非摂りたいですね。
また、このレシピでは、白い精製されたお砂糖を使わないで、身体に優しい甜菜糖を使っています。
白い精製糖は、身体を冷やし、血糖値を急激に上げて急に下げる特徴があり、肥満・疲労・気分のムラなどの原因になると言われています。
甜菜糖も使いすぎはよくありませんが、ハレのお正月はほっこりと甘味のある黒豆煮でお祝いしたいなと思います。
そして、黒豆煮を楽しんだ後には、煮汁を使って、蒸しパンを作ってみました。
米粉だけのものと、米粉+薄力粉のもの。モチモチとしてとっても美味しかったですよ^^
材料
黒豆 1カップ(きれいに洗う)
A
- 湯(60度位) 3カップ
- 甜菜糖 75~100g
- 醤油 小1/2
- 海塩 小1/2
- 重曹 少々
- 釘 数本(あれば、無くてもO.K.きれいに洗って束ねる)
水 1/2カップ
つくり方
- 厚めの鍋にAを入れて混ぜ合わせ、水を切った黒豆を入れる
※あれば、釘を入れる - 蓋をして、1晩置く
- 翌日、鍋に中火にかけ、沸騰したら、水を1/2カップ(びっくり水)を入れる
- 蓋を少しずらして弱火にして、3時間ほど煮る
※時々アクを取る
※黒豆が煮汁に浸かっているように時々湯を加える - 豆を指でつまんで、つぶせる位柔らかくなったら、できあがり!!
※釘を取り出す